ランディングネット製作 その2
フレーム塗装
フレームですが、水辺で使うので、見た目だけでなく、防水の意味でも塗装が必要だろうということで、 色々と調べて、ステイン(着色)→サンディングシーラー(下地作り)→ニス(上塗り)でやってみる事にしました。
また、今回の塗装は、油性塗料で仕上げる事にしました。水性塗料は水で希釈したり、ハケを水洗いできて手軽ですが、 塗膜が柔らかい印象があるので避けました。 子供の頃、水性ニスを使った事があって、個人的にはあまりイメージが良くないです。最新の水性塗料は良いのかもしれませんがね・・・まずは、接着がまで完了したランディングネットの表面を、400番の紙やすりで表面を整えておきました。 着色から入りますが、ホームセンターに行ったら、↓このワシンの製品があったので買ってきました。
色が何種類かあるのですが、サンプルの色を見て、一番明るい色の「けやき」にしました。 ただ、塗装が終わった今の段階で思うのは、 もう少し濃い茶色の方がカッコ良かったかな思います。 個人的には、「けやき」ではなく、「メープル」か「チーク」くらいの濃さの色が良いと思います。
塗り方ですが、古くなったTシャツを切った布切れに染み込ませ、擦るようにして塗りました。 ボトルの説明書きには、きれいに仕上げるには、ハケで塗って、布で擦り込んで、拭き取ると書いてあります。 その後乾燥したら、下地作りに入ります。
下地作りには、サンディングシーラーというものを使いました。これもホームセンターで下記の物を買ってきました。
このサンディングシーラーですが、3回くらい重ね塗りして、600番の耐水ペーパーで研磨しました。 一回では表面がまだ荒れているので、塗りと研磨のセットを2回やりました。 まだまだムラが有っても、面倒なので2回で済ませてしまいましたが、 後になって思うのは、ココはしっかりやった方が良い部分でした・・・
面倒でも、この段階で綺麗な均一な面を出した方が後が楽になると思います。ニス塗りになるともっと面倒です。
また、1回目の研磨の際、研磨しすぎて、木部まで少し研磨してしまいました・・・ なかなか均一な面にならないなあ?と思いながら擦っていたら、 部分的にですが、あっという間に木部が・・・
剥げたところだけ、再度ステインで着色して、分からない程度にごまかせましたが、 焦らずに少しずつ何回も、重ね塗り+研磨をすることが、きれいに仕上げるコツのようです。
下地ができたら、ニス塗りに移ります。ステインで着色はしてあるので、ニスは透明クリヤーで塗っていきます。 同じくワシンの油性ニスです。
ニスは希釈して塗っていきます。希釈はペイント薄め液で行いますが、ホームセンターにはワシンの薄め液がなかったので、 日本ペイントのペイント薄め液を使いました。メーカーによって、相性とかあるのかなあ?とも思いましたが、 塗膜も問題なく出来上がりましたので、そんなに気にする事では無いのかな。
どれだけ薄めるかですが、薄い方が、ハケの塗りムラが出にくいかと思い、 最初はかなり薄めて、ニス:薄め液=3:7で使ってみました。 すると、研磨した面に対する、一回目の塗りは良いのですが、 ある程度、表面が平滑になった二回目の重ね塗りからは、塗料の乗りが悪く、弾くようになってしまい、上手く塗れませんでした。 ニスの成分が薄すぎて、1回目の塗膜に食いつかないようでした。薄すぎてもダメなようです・・・
なので、もう少し濃くして、ニス:薄め液=5:5にしたら、ちゃんと重ね塗りできるようになりました。 ただ、薄いとなかなか塗膜も厚くならないので、この後、さらに濃くして、最終的には、ニス:薄め液=7:3くらいにしました。 このくらいの濃さでもハケのムラは、気になるほどできず、また、しっかりとした厚みで塗れるので、 個人的にはこのくらいの濃度がちょうど良い感じだと思いました。また、ハケですが、柔らかくて、適度な大きさの物が、ムラもできずに塗りやすいです。 最初に使ったのは、大きすぎ&ちょっと硬い感じ・・・
ニスが垂れるほど塗ってしまったり、毛が硬いので下の層にまでハケムラを作ってしまったりイマイチでした。 で、もう一本、小さめで柔らかい毛の物を買って使ったら、すごく塗りやすいこと!200円くらいから、倍の400円くらいのハケにしましたが、 このくらいの値段の違いなら、最初から400円くらいのを買えばよかったです・・・
↓塗装後の乾燥風景です。
ニスに関しても、重ね塗り+研磨を繰り返して、面を整えながら塗膜を厚くしていきます。 私は、「3回くらいの重ね塗り+1000番の耐水ペーパーで研磨」を4回くらいやったでしょうか。
こんな感じに仕上がりました。手元で見ると、ムラが有りますが、写真にすると分からないですね・・・ 見せる側としては都合がいいですね!

グリップ部分です。そこそこ鏡面に仕上がりました。

枠の部分です。
今回塗装をしてみて、重要だと思った事をまとめておきたいと思います。 また、ランディングネット2号、3号…と作ることがあれば、このあたりに気を付けなければ。
・サンディングシーラーでの下地作りは大事。 少しずつ、何回も重ね塗り+研磨をして、この段階で綺麗な平面にしておくことが、ニスの仕上がりを左右する。
・ニスの濃度は薄すぎてもダメ。 まだ検討の余地ありですが、ニス:薄め液=7:3くらいでしょうか。
・ハケは、柔らかい毛で、適度な大きさの物を使う。

最後に、2液エポキシ接着剤でグリップへ回転式ヒートンを接着し、完成です。 本体はできたので、今度は網を編んで取り付けたいと思います。