釣り道具

ここでは、入門向けといった感じの内容で私の道具類を紹介しています。

魚釣りなので、極端な話、ロッドとルアーさえあればできるわけですが、ある程度の物は揃えないと、 安全面もそうですし、やっていても不便さが多くなってしまうかと思います。

とりあえずあった方が良いもの一覧は、こちらにまとめています。

それ以外にもう少し詳しく書いた内容は、この下以降に載せています。

ロッド

ロッド選びについて

ロッドについていくつかまとめてみましたが、これから始める方などは、 まずは一本、渓流用(トラウト用)などとして売っているロッドを買えば大丈夫ですし、 極端にいえば、硬すぎず、長すぎず、のロッドであれば何のロッドでも始めてみたらよいと思います。

私は子供の頃に買ったバス用ロッドで始めましたが・・・

そして、そのうち凝り始めると、曲がり方、硬さ、長さ、重さ、外観の装飾、といった色々な要素があるうえ、なんだか使ってみなければ分からない所もあり、色々欲しくなってしまいます・・・。

私が一つ思う選び方のコツは、同じメーカーでロッドをある程度揃えると、 このメーカーで言う、このスペックはこんな感じの使い勝手かな?と想像しやすくなり、 これは思ってたのと違う、という失敗はしにくい感じでしょうか。

ロッドのテーパーデザイン

ロッドの曲がり方を表しているのがテーパーデザインで、ファーストテーパー、スローテーパーなどと言われます。 大抵、どこのメーカーも、テーパーがどうだとかスペックに書かれていますね。
ラインからロッドに力が加わった時に、左の図のように、先の方が曲がるのか、胴の辺りから曲がるのかで、このように分類されていると思います。

硬さとの組み合わせ、使うルアーの重さ、どんなルアーを使うのか、ラインは何か、など、他の要因も組み合わさって使い勝手は決まると思うので、何がいいのかはまた難しい所だと思います。かなりザックリいえば、ファーストテーパーの方がミノーなどの操作性は良く、スローテーパーの方がロッド全体がしっかり曲がるので、キャストは弓のようにしっかりためて飛距離と精度が出しやすくなると思います。

ただ、好みの問題でしょうかね。。。

ややこしいですが、テーパーは曲がり方(ロッドカーブの形)を表しているもので、曲がる量(ロッドの硬さ、パワー)を表しているものではありません。

ロッドパワー

ロッドの硬さを表しているのが、ロッドパワーと表記されている、UL(ウルトラライト)、L(ライト)などです。

当たり前の事ですが、柔らかいロッドほど、同じ力でも大きく曲がります。魚の中では小さい部類である渓流魚を相手にする釣りの道具なので、柔らかめのUL、Lあたりのロッドが一般的です。

柔らか過ぎても、硬すぎても、極端だとキャスト時のクセや、ルアーの操作性、魚をかけた時のやり取りなど、バランスが悪くなります。この辺りは使う人の好みですが、今はヘビーシンキングミノーが全盛のためか、L(ライト)くらいのロッドが多い感じがします。

大まかな傾向として、硬めのロッドはミノーの操作が楽しいですが、柔らかいロッドは魚を掛けた後、良く曲がるためやり取りが楽しいです。

ロッドとリールの組み合わせ

ロッドへのリール取り付けですが、どんな組み合わせでも大概は装着できると思います。
ただ、写真のようにリールを付けた際のロッド重心位置が、リール付近にある方が楽です。
写真のような位置で、 バランスが取れずに前に倒れて落ちるような組み合わせだと、ロッドが実際の重量以上に重く感じて、ちょっと疲れる感じがします。(グラスロッドなど、ブランクスが重たいものはどうしよもないですが・・・)
私が思うのは、重たいロッドには軽量リールのメリットは少なく、チョット重さはありますが剛性を重視して作られたリールの方が、相性が良いように思います。逆に軽いロッドには、リールも剛性ではなく軽量化を重視したリールを組み合わせると、相性が良いように思います。

ルアーその1 "スプーン"

渓流ルアー、三大勢力のうちの一派、スプーンです。湾曲した金属片のシンプルなルアーです。 ミノー全盛の今でも、これを主体にする人も結構いるのではないでしょうか。

スプーンの重さ

左の写真は同じシリーズのスプーンですが、上から3g、5g、7gとなっています。私は5gをベースに使っています。 渓流の規模によりますが、浅いごく小さい渓流を除いて、5g位のスプーンが流れに負けず、沈めやすく使いやすいと思います。
また、重量のあるスプーンは、その形状と重量からキャスト時の飛び方が非常によく、気持ちよくキャストできます。
5g位になると、シルエットが大きくなりますが、釣果が悪くなるような事は無いと思います。

形状

スプーンの重量とともに、当たり前ですが、形状も泳ぎ方に大きな影響がでてきます。
カーブの強さ(写真上)、横幅(写真下)などがあります。カーブが強く、横幅が広い方が水をしっかり噛みやすく、よく動きますが、 流れが速かったりすると回ってしまったり、飛び出してしまったりします。流れが強いところでは、細身の方が使いやすく、 渓流用のものは細身の物が多いです。
逆に管理釣り場で使うようなスプーンは、止水の釣り池で、極スローで引いても良く動くように、 幅広でちょっとした抵抗で良く動くようになっています。このようなスプーンは川では使いにくいです。

スプーンのメリット、デメリット

・大きなメリットの一つは安い事

慣れてくればルアーロストも無くなってきますが、始めたての頃はロストするし、色々と道具も買うので結構重要です。

・キャストしやすい

個人的にスプーンが好きな特徴がこれです。シンプルな金属平板なので、変な空気抵抗が無くスムーズに飛んでいきます。 渓流ルアーでは、キャスト精度が重要なので、スプーンの良い特徴の一つと思います。

・自由に水中を動ける

流れに乗せて、流したり、沈める、浮かせる、など、上下左右に移動できるのが良いです。
また、白泡の中ではミノーやスピナーはうまくアクションを付けるのが難しいですが、スプーンはヒラヒラと沈めるだけでも効果があるため、 他のルアーでは泳がしにくい白泡の中も攻略しやすいです。あとは、ブッシュ下を攻める際には、 木を釣らないようにブッシュ上流に一旦キャストした後、流れに任せて川底を転がし、 ブッシュ下に来たら巻き始めてアクションを付け、ブッシュ下に隠れている魚を引き出すなど、 水中での移動の自由度が高いです。このように狙った通り魚が釣れると、なかなか面白いです。

おすすめスプーン

人それぞれの好みですが、良く使う信頼しているスプーンを紹介します。 ハンドメイドしたミノーが主力ですが、今でもスプーンは使い、この2種類を持ち歩いています。

・アングラーズシステム "バックス"
一般的なスプーンとは、ちょっと変わった形をしていて、フロント側が広く、テール側が狭くなっています。 この形のためか、流れの中でもしっかりと水を嚙み、安定したアクションをしてくれるスプーンです。 またアクションも大きめなので、スピナー程ではないにしてもロッドでアクションを感じながら巻き取る事ができます。
⇒amazon バックス アングラーズシステム

・アイビーライン "ブレイド"
比較的オーソドックスな形のスプーンです。細かくヒラヒラと動く感じのスプーンです。そつなく使える感じです。 メインのスプーンは上のバックスを使っていますが、このスプーンは3gの小さいものが良くできているように思います。 小さな渓流の浅いところなどで使う事が多いです。
⇒楽天市場 ブレイド3g スプーンVlayde SPOON 3g

ルアーその2 "スピナー"

渓流ルアーその2、スピナーです。巻き取るだけで、ブレードが自動的にクルクルと回って、 フラッシングと振動でアピールするルアーです。糸よれが激しい欠点が有りますが、良く釣れます。当サイトはハンドメイドミノーを紹介していますが、なんだかんだ言ってスピナーが一番釣れるルアーだと思います。

スピナーのブレード

スピナーは、どれもブレードがクルクル回るのは同じですが、スプーンと同じようにブレードの形で特徴が異なります。
ブレードの幅が、細身か幅広かで、ゆっくり引いてもブレードが良く回るか、流れにも強いかといった特徴がでてきます。
写真の上側のように細身のブレードを持つものの方が、流れにも強く、浮き上がったり飛び出たりしにくくなります。 逆に、下側のもののような幅が広いブレードを持つものは、流れには弱くなりますが、ブレードが良く回り、 ゆっくり引いても回ってくれます。

スピナーのメリット、デメリット

・簡単、良く釣れる

とにかく魚の反応が良い、ブレードが回りさえすれば魚を引き付け、釣れる気がします。 回転による激しいフラッシング、ブーンという振動、これらの相乗効果でアピール力が高いのでしょう。 私はスプーンから、渓流ルアーに入りましたが、まったくの初めての人などは、まずスピナーで始めれば釣果もそこそこ期待でき楽しめると思います。

・糸よれしやすい

ブレードの回転により、高アピール力を持つスピナーですが、回転するがために、使っていると糸が撚れてきてしまいます。糸がよれてきて、クシャッとなってしまったら、いくらか糸を切ってルアーを結びなおした方が手っ取り早いです。糸の消耗が激しくなるので、これが欠点だと思います。

・ロストしやすい?

私だけかもしれませんが、スピナーはロスト率が高いです。ミノーは、ほとんどロストしないのに対して、スピナーはすぐロストします。(シングルバーブレスにも関わらず)
フック側を少し下に向けながら、移動してくるのと、棒状で細い形状なために、変なところに挟まるんでしょうか?糸撚れの問題もあるので、私は、スポットでしか使わない感じになりました。

ただ引くだけで釣れてしまうスピナーですが、巻き取り速度に緩急をつけたり、ロッドをあおってグッと移動させたりすれば、 ブレードの回転もフル回転から、ヨタヨタとした回転までアピールの仕方を調節できます。 スピナーは不人気のように感じますが、釣果で見れば、かなり強い部類のルアーではないかと思います。

ルアーその3 "ミノー"

小魚のような形をしたプラスチックルアー、ミノーです。最近の渓流ルアーでは最も人気があるルアーではないでしょうか。

ミノーの種類

・フローティングミノー

軽めのミノーで何もしなければ浮いてくるタイプです。全体的に軽くできていますので、軽やかにアクションします。
巻取りする事で、リップで水圧を受けて沈みますが、深くもぐる事はできません。

・シンキングミノー

重いミノーです。何もしなくても沈んでいくタイプです。最近はかなり重いタイプも沢山売られています。
大物が居そうな深い部分にも届けやすく、飛距離も出ます。積極的にアクションを加えて使う事が想定されています。

・ディープダイバー

大きなリップが水平に近い角度で付いているミノーです。
シンキングタイプと同じで沈みますが、大きなリップ板のため巻き取りを始めると、急激に潜行していきます。 ピンスポットで深場を狙う場合などに使用します。

ミノーのメリット、デメリット

・操作が楽しい

何といっても最近のミノー人気は、これが大きな要因の一つだと思います。他のルアーに比べて、積極的にアクションを加えたり、時には停止させたり、幅のある誘い方ができるため、釣っていて楽しいです。

・基本的に高い

通常のプラスチックミノーで、ちょっと高めで1500円くらい、安めでも1000円弱くらいでしょうか。
無くさなければ問題ないですが、渓流ルアー初めての人は、 取りあえず安いルアーで釣行してみてからの方が良いと思います。私は初釣行で、Dコンタクトを一投目で引っ掛けて回収不能にしてショックをうけましたから・・・。
特に最初の頃は、思わぬトラブルやミスでルアーを無くしやすいです。 慣れてくれば、ウェーダーを履いての釣りなので、結構取りにいけたりするのと、ミノーは水平に近い姿勢で泳いでいるためか、変な所に引っかかりにくく、ロストしにくいルアーだと思います。

・ハンドメイドもできる

このサイトでも紹介していますが、金属ルアーのスプーン、スピナーと異なり、木材を削ってコーティングする事で作れるため、 ハンドメイドしやすいです。
釣るだけならば、市販ミノーで幅広く種類がありますので、それで十分でしょうが、 道具を作るのも楽しいです。これだけで趣味になってしまいそうな感じもあります。
比較的簡単に作れます(慣れれば一週間で完成します。)ので、興味のある方は試してみてください。

バッグ

ここでは使っているバッグを紹介します。私は小型のものと、リュックと2つを使い分けています。

小型バッグ

渓流ルアー釣りを始めた当初から使用しているバッグです。一言でいえばウエストポーチですね。 写真の物は、グレゴリーのテールメイトでサイズSです。
これにランディングネットを吊るすためのマグネット、ペットボトルをぶらさげるカラビナをつけています。

水と少しの食料、釣り道具を入れても対応できる容量です。 最低限の荷物でチョット釣り歩くには、このくらいのバッグが身軽で良い感じです。

このバッグですが、2007年購入後、非常に丈夫でまったく壊れていません。こういったかばんは、長く使っていると、所々糸のホツレがでてきたり、 壊れてくると思っていましたが、このメーカーの物は非常に丈夫なのは想定外でした。良い物だと思います。
外側にポケットがあるだけで、細やかな収納機能はありませんが、長く使えるオススメバッグです。

写真の物は迷彩柄ですが、カラーも豊富にあるので興味がある人は、こんなバッグも検討してみてはどうでしょうか。
さらに詳しくはこちら

⇒amazon グレゴリー テールメイトS

リュック

長いこと上のバッグだけで釣行していましたが、チョット長めの釣り歩きで、 飲み物と食べ物を増やしたり、暖かいものを食べたいとか、欲を出すとバッグがパンパンになるので、少し大きなバッグも加えました。
見ての通りで、リュクサックです。

これでも15Lの容量なので小さい方ですが、ここまでくるとミニバーナーとガスボンベ、 カップ麺、魚をキープするための保冷バッグ、ロッドもう一本(フライやテンカラなどの二刀流)とかも持って、釣行ができます。

あとは、両肩でしっかりと背中に背負うので、後ろでプラプラしなくて歩きやすいです。

デメリットとしては、当たり前のことですが、かばんの中身を出し入れするのに、 いちいち降ろさないといけないので面倒です。なので小物は小さいポーチに入れて別にぶら下げてます。