渓流ルアーフィッシング

渓流イメージ写真

渓流での釣りは、水、森が綺麗で、歩くだけでも癒される楽しい釣りです。 特に、川幅が小さめの渓流で行うルアーフィッシングは、水面下で魚がルアーを追ってきてアタックする様子が見えるのが、 最大の醍醐味だと思います。

また、渓流釣りには他にも餌釣り、テンカラ、フライなど様々なやり方がありますが、 その中でルアーフィッシングは、仕掛けや、道具の扱いなどが易しい部類で、 とっつきやすい釣りでもあると思います。 興味を持っている方は、是非、楽しんでみてください。

渓流の魚

ヤマメ、アマゴ

アマゴの写真

ヤマメとアマゴはパッと見た感じは同じ魚ですが、赤い点々があるのがアマゴで、無いのがヤマメです。(写真はアマゴ)

渓流といえばこの魚という程に非常に綺麗な魚です。 下に紹介しているイワナと比べれば、渓流の中では比較的下流部に居る魚で、近くに民家があるような川では、 この魚がメインです。特にルアーで釣る場合、警戒心が強く(スレやすい)、俊敏でイワナより難しいと思います。

イワナ

イワナの写真

写真のような茶色や灰色をした魚です。イワナは、生息している川や、天然育ちかどうかで、 渋い茶色であったり、白っぽかったり、同じイワナでも見た目が色々です。 イワナは渓流でも、より低水温の上流部に多く、 川幅の狭い最上流部では、ほぼイワナだけになります。

ヤマメよりも、より獰猛な性格で、 釣りをしていると分かりますが、ルアーを流すと激しく、しつこく攻撃してきたりもします。 このような魚の性格のため、イワナはヤマメと比べるとルアーでは非常に釣りやすい印象があります。

ニジマス

ニジマスの写真

少数ですが、場所によっては、ニジマスも放流されています。 釣り堀でメジャーな魚ですが、ルアーへの反応が良く釣りやすい魚です。

また、ニジマスについては大型の物を放流している漁協もあり、ちょっと渓流釣りとは違う気もしますが、 ヤマメ、イワナではありえないような引きをする魚を釣ることができます。

あとは、冬季でもキャッチ&リリース区間として開放している場所は、大抵ニジマスが放流されていますね。 このようにちょっと違った釣りを楽しめるのがニジマス釣りですが、ニジマスを放流している漁協を調べて、 ニジマスを狙いに行くのも楽しいと思います。

その他の魚

外道と言われるウグイなども釣れることがあります。口が鯉のような丸い口をしています。食べる事もできますが、 小骨が多くてあまり美味しい訳でもないので、嫌われている感じでしょうか。

始める前に

安全には十分に配慮する

どれくらいの山奥に行くかにもよりますが、岩場で転ぶといった小さな事から、滑落、熊、ハチ、マムシなど、 それなりの危険があります。釣りに夢中になり過ぎず、周囲に注意を払っておく事も必要です。 行く場所によっては、熊鈴、笛などの準備が必要です。 自然の中で行う遊びなので、十分に注意が必要です。

遊漁券を手に入れる

川釣りの場合、各河川はその地域の漁協によって、放流などの管理がされています。 期間も通常は3月から9月が釣りのできる期間で、10月から2月は禁漁期となっています。(漁協によって多少違う)
そして、それらの河川で釣りをするには遊漁券を購入して釣りをする必要があります。 1日券、年間券(3~9月)の種類があり、だいたいの相場は、一日券が1000円前後、年間券が4000円前後です。 よく通う近場の釣り場は、年間券が断然お得です。釣具屋、コンビニ、地域の民宿などで売っています。

また「つりチケ」というネット決済型もあります。スマホにアプリを入れて、手軽に釣り券が買えます。 朝の早い時間は釣り券を扱っているコンビニを探すのが大変だったりしますが、これだと何処でも買えるので便利です。 ただ、まだ提携している漁協がそれ程多くないので、目的の漁協がない場合は使えないのが難点です。
使えれば便利なので、行きたい漁協があるか確認しておくといいと思います。
つりチケの公式ページ

釣り歩きの仕方

下流から上流へ

一般的に渓流釣りは、釣り歩きながら移動し、多くのポイントを探っていきます。 特にルアー釣りは、毛鉤や餌と比較しアピール度も高いため、スレるのが早く、 一箇所で粘るというより、場数を稼いで釣れる魚を釣るという感じです。

そして移動は、川の下流から上流に向かって移動するのが基本です。これは魚が上流を向いて餌を狙っているため、 こちらが見つからないようにするためには、下流から上流へ行ったほうが都合が良いからです。 まあでも、これも絶対ではなく、場所にもよるところです。

ただし、これは渓流釣りの暗黙の了解のようにもなっているので、他の釣り人とのトラブルを避けるためにも、 下流から入って、上流に向かって釣りあがっていった方が無難です。

特に渓流魚は一度釣り人の気配を感じて警戒すると、しばらく釣りにくくなるという特徴もあるため、 他の釣り人の上流側に入ってしまうとトラブルの元です。 (解禁直後や人気河川など、混雑している状況では、こんな暗黙のルールも守る事は不可能なので、それほど気にされることはありませんが、こういったことがあるというのは始める前に知っておいた方がよいです。)

釣る場所、時期など

釣りやすい川、釣りにくい川

渓流というと、白い岩場に青緑の綺麗な水の流れる場所が、環境も良く釣っていて気持ちいいですが、 こういった川はちょっとした事で、こちらの気配が魚に伝わりなかなか難しいです。

もう少し釣りやすい川としては、少し下流の方で、周りに田畑があるような所が釣りやすいです。 水の透明度、川の雰囲気は劣りますが、そのおかげで人の気配が伝わりにくいです。 そして何より、このような川は、周囲に草木が多く、それに併せて餌となる虫も多いために、 魚の絶対数が多く、サイズも良い傾向があります。

時期

経験的に、ルアーの場合で最も釣りやすく、大物も狙いやすいのは、暖かくなり始めた4月半ば以降から、五月終わり位までの気がします。 この時期は、水温上昇とともに活性の上がった魚たちが、本格的に活動をはじめ、ルアーによくアタックし始める頃です。

魚は本格活動を始めたばかりで、それ程スレておらず、加えて持ち帰りされる前の段階であり、魚も多く残っているためだと思います。 梅雨後に暑くなると、暑さで活性が低下するのに加えて、この時期に残っているのは、持ち帰りされなかったスレた魚が多くなり、 釣りにくい魚が多くなります。 他の条件にも依りますが、一年で最も良いのは、ゴールデンウィーク前後のタイミングだと思います。

必要な道具

下記のリンク先には、初めての方が渓流ルアー釣りを始めるのに準備するものを紹介しています。 これから渓流ルアーをやってみたい方は参考にしてください。

まずは、ロッド、リール+ライン、ルアー、ウェーダー、とりあえずこれだけあれば何とかなると思います。
詳しくはこちら ◎揃える物リスト