ランディングネット製作 その3

   

網編み、取り付け、完成

取り付ける網は、編んで作りたいと思います。

4000円くらいあれば編まれた物も購入できるようでしたが、半額以下でできるのと、 今後もランディングネットを作るかもしれないし、すべて自作してみることにしました。

まずは編むための糸の準備で、糸と染色剤を買います。身近には売っていないので、amazonで買いました。


⇒amazon クレモナ製 より糸 3号 太さ約0.75mm 長さ300m

⇒amazon DYLON マルチ 5g col.34 オリーブグリーン

色はオレンジ系のタンジェリン、赤系のボルドーとも迷いましたが、結局緑色にしました。 糸は300mも必要無いですが、この方が安いので300m巻きにしました。ランディングネット4つくらい作れそうです・・・

amazonでクレモナ糸で検索すれば、染色済みの物も売っています。 好みの色があって、量がいらなければ染色済みの物でもよいかもしれません。

 

まずは巻かれている糸をほどいて、輪っか状に束ねました。300mもあるので、なかなか束ねるのも大変です・・・

ぐちゃぐちゃにならないように、クレモナ糸を少し切って、5か所ゆるく縛っておきました。 が、これは後々失敗でした・・・針金などの金属か、結束バンドなどで束ねておくべきです。

クレモナ糸は染色時にお湯を使うため結構縮みます。かなりゆるく縛っておいても、染色中に締め付けられてしまい、 中心部に染色ムラができてしまいます。なんとかなりましたが・・・、糸で縛ってはダメですね。

 

染色剤の方は、袋に説明書が付いているので、その通りにお湯を準備して溶かしました。

適当なバケツとかなかったので、安物クーラーボックスにゴミ袋を入れ、 そこにお湯を張って溶かしました。

ゴミ袋でガードしているので、クーラーボックスも染色される事なく無事です!

 

説明書に書かれている通りの時間で作業を行ったのですが、引き上げて確認してみると、 先ほど書いた通り、束ねるために、縛った部分で染色ムラがあり、白くなっている事を確認・・・

見苦しいので、もう一度浸けて、白い部分を良く揉んでいたら何とかムラは無くなりました。

なんとかごまかせて良かった、良かった・・・その後、良く水洗いして、乾燥したら巻き取って完了です。

 

巻き取りの途中です。

巻きつける物がなかったので、ティッシュの空箱を円形にして、そこに巻きつけました。 あまりにも即席すぎる巻き取り芯ですが・・・

300mもあるのでなかなか大変でしたが、すべて巻き取りできました。

途中ムラができたりしましたが、なんだかんだで均一に綺麗に染まりました。これを材料に編んでいきたいと思います。

さて、今度は網を編んでいきます。色々と苦労しましたが、何とか編み上げる事が出来ました。

網の編み方ですが、akasaka woodworksさんのサイトを参考にさせて頂きました。 糸の継ぎ足しをしない網として紹介されていましたが、私は小さい編み針で楽に編みたかったので、 糸の継ぎ足しはしましたが、ベースは同じです。底を編んで、側面を編んで深さを出していきます。

まずは道具が必要です。編み針と、コマです。 編み針は編むための棒、コマは、目のサイズを決めるためのゲージのようなものです。

編み針はamazonでの購入です。 糸を途中で継ぎ足さないで1本糸で編むためには、大量の糸を編み針に巻きつけて編み始める必要があるため、 長い編み針を自作する必要があるようです。

とりあえず一筆編みにこだわりは無いので、 編みやすそうな、短くてコンパクトな既製品の編み針を買いました。

⇒amazon uxcellネット修理針   

サイズは#3を購入しました。実際のサイズは、13.3 x 0.9 x 0.3cm(長さ*広さ*厚さ) です。

  

で、実際に糸を巻いて確認すると、無理のない巻き量で、おおよそ、5~6m巻きつけることができました。

二本の編み針を使っても、10mちょっとなので、この編み針では糸の継ぎ足しなしでは編めません。 ただ、細くて短いので手返しは良く、編みやすいのではと思います。

また、完成時に使った糸量を確認したところ、今回、自分の編んだ網は、約43mの糸を使ったようです。 糸を継ぎ足した回数は6回だったので、そこから計算するとこのくらいでした。

継ぎ足しなしで仕上げたい場合は、50mくらいの糸量を巻きつけられれば、 今回の目のサイズ(12㎜コマ)、深さ(周囲9周)の網は作れると思います。

気が向いたら、編み針も自作して、継ぎ目のない網も作ってみようかな?

 
 

もう一つの道具、コマは自作しました。CDケースを切って作りました。 上側が25㎜幅で、編み始めの大きな輪っかを作る際と、最後の処理時に使うもの。 下側が12㎜幅で、編み目のサイズを決めるものです。

 
 

そして、こんな感じで編んでいきます。

まずは底になる部分を編みました。

上側半分は慣れていなくて、結構いびつな目になってしまいました。初めてやる方は、いらない糸で練習した方がいいですね。 なので、糸は余分に調達しておいた方が良いです。特に継ぎ足しなしの一本糸で編む場合は、失敗できないので要練習ですね。

私の場合は、小まめに継ぎ足しする事前提だったので、気楽にできました。

 
 

続いて側面になる部分を編んでいきます。

周囲をぐるぐると回りながら編んでいきます。

時々フレームにあてがって深さを確認しながら進めて、底部分の周囲を9周編んだところで、 深さは良さそうでした。最後に、2目を1目にする2重編みをして終了です。

 
 

木枠への取り付けの様子です。

 
 

深さはこんな感じになりました。 9周ぐるぐる編んだだけですが、深くも、浅くもなく丁度良い感じかと思います。

 
 

今回の網編みでは、糸は継ぎ足ししていますが、継ぎ足しすると結び目が二重になるので、 その部分は結び目が大きくなります。

中央に大きいのが一つありますが、これが糸の継ぎ足しをした部分です。

見た目はそれ程気にならないので、取り回しの良い小型編み針を使って、 継ぎ足ししながら手軽に編むメリットは大きいと思います。

ただ、この部分は強度が弱くなっているので、 今後の使用で、すぐにほつれたりしないか確認です。

 
 

完成です!

ちょこちょこ作って、2か月弱くらいで完成しました。

また時間があれば、作り方(特に網編み)も色々確認して、作り方として整理したいなとは思います。

もうすぐ解禁だし、ルアーも補充しないといけないし、いつになるか・・・