ディッピング時の白濁

セルロースセメントは写真のような白濁が、製作している季節によっては発生します。 原因は溶剤であるセルロースセメントが気化した際に、ルアーが冷えて空気中の水分が結露して悪さをするようです。

経験上、空気の乾燥してる冬場から4、5月くらいまでは、このような事は起こらず快適に製作ができます。 梅雨以降は冬になるまで、ほぼ白濁が発生するので、ひと手間必要です。

対策ですが、簡単な方法として、ドライヤーを使います。 ディッピングしたら、ルアーから20~30cmドライヤーを離しながら軽く熱風をあて、 冷えて結露するのを防ぎます。ドライヤーで完全に乾かす必要は無く、30秒位あてて、軽く溶剤を飛ばしたら、 あとは通常通り自然乾燥で終了です。こうする事で、写真のように綺麗に乾燥します。

また、ディッピングは複数回すると思いますが、毎回白濁を防止する必要はありません。 例えば、6回ディッピングするのであれば、5回は白濁してもそのまま無視してディッピングし、 最後の一回だけドライヤーで白濁防止してあげれば、問題なく綺麗に出来ます。

その他、リターダーという溶剤をセルロースセメントに混ぜて、乾燥を遅らせて冷えるのを和らげるとか、 白濁した表面にリターダー等を筆塗りして表面をならして透明にする等の方法があるようです。 これらの方法は面倒なのと、リターダーの濃度などシビアなようで難しかったので、 私はドライヤーで対策しています。簡単なのでオススメです。