ディッピング時のフィルム剥がれ

このサイトで紹介している作り方では、フィルムを貼った後に、セルロースセメントでディッピングをします。 この際、乾燥中にフィルムが、写真のような末端箇所から、ぺろんと剥がれてくる事があります。 フィルム自体が溶ける事は無いですが、フィルムの粘着剤に浸透する、または、 セメントが固まる際にフィルムが突っ張って剥がれてしまうのだと思います。

対策として、まずは、ディッピング前にフィルムをゴシゴシと念入りに貼っておくと良いです。 当たり前ですが・・・ また、途中で剥がれ始めたら瞬間接着剤で貼り付けて、ディッピングを再開すれば大丈夫です。

その他、もう少し手間を掛ける方法として次の2点をしておけば、簡単には剥がれないです。

   

①フィルム貼り後、瞬間接着剤を染み込ませておく

剥がれが発生しやすい頭側と尾側の二箇所(上の写真)に、フィルム貼り後、 瞬間接着剤を染み込ませて、フィルムを固定しておきます。

バルサ材が接着剤を吸って硬くなるので、ミスキャストなどでダメージを受けやすい尾の部分の強度アップにもなると思います。

瞬間接着剤は、サラサラの液状の物を使用します。ゼリー状だと染み込まないので不向きです。

     

②希釈したセルロースセメントで最初の数回はディッピングする

少し面倒ですが、希釈液で希釈したセルロースセメントで、 最初の2、3回くらいをディッピングします。希釈する事で、薄いコーティングで早く乾燥し、 フィルムが浮き上がりにくくなります。

希釈液は写真のようなものですが、セルロースセメントを売っている場所で一緒に売っています。 目安として、希釈液と1:1で混合(2倍希釈)すると良いです。