エアブラシ塗装 トップコートの改良

ノントルエンセルロースでの仕上げ 2022年1月追記

ノントルエンセルロースで仕上げたルアー

色々と紆余曲折ありましたが、下地をハンクルセルロースセメント(従来からのトルエンタイプ)⇒アクリジョン塗装(クリア吹き有り)⇒トップコートをアクセル製セルロースセメント(ノントルエン)で作るようになりました。

完璧に色流れを抑え込めるとは言えませんが、油性溶剤をエアブラシで使いたくないので、個人的にはこの方法が現時点ではベストかなあと思うところです。

こちらに簡単にまとめています。

↓↓↓以下は過去の記事なので今はやってません。(悪い方法でもないないと思いますが)

水性アクリルシリコンのその後

水性仕上げルアー

水性アクリルシリコンニスでのトップコートでそこそこ上手くいったので、しばらく使ってみたところ、この仕上げでの問題みたいなのが見えてきました・・・

水性ニスでもディッピングして仕上げているのですが、その際、アイの根元あたり(写真のところ)は液が溜まるので塗膜が厚くなります。

この水性ニスが厚くなっている部分ですが、1時間くらい同じルアーを使い続けていると、うっすら白濁してきます。 水性だけあって、また水を吸ってしまうようです・・・。(塗膜が薄いため、分からないだけで、ルアー側面なども極僅かに白濁しているのだと思います。)

家に帰る頃には透明に戻ってるし、塗膜が溶けるわけでもないので、実用上は特に問題ないのですが、なんか気になりますね。

自分で使う分には、小さな拘りでしかないですが、欠点ですかね。水性は臭いも無くよいのですが・・・

ワシン クリヤーラッカー

クリヤーラッカー写真

ということで、吸水による白濁も解決すべく、試してみたいと思っていた透明な液に、また手を出してしまいました。

結局油性に戻ってしまいましたが、これもホームセンターに普通に置いてあるワシンという会社の木工用塗料です。 成分をみるとニトロセルロースとアルキド樹脂と書かれています。セルロースセメントとアルキド樹脂という樹脂の混合物のようです。純セルロースではないですが、同じようなクリア塗膜ができそうなのでルアーにも使えるかと思います。

そして、これは油性塗料でも、本体ラベルに書いてありますがトルエン、酢酸エチル、メタノールが入っていないので、昔からあるルアー用セルロースセメントと比べると溶剤の強さ、有害性は低くいものだと思います。

弱溶剤なのでアクリジョンとの組み合わせならば、色流れもなく油性のクリヤーコートができるのではと思い試してみました。

(というか、ルアー用でも売っているノントルエンセルロースも似たような感じっぽいですが、 価格も安く、すぐ近所で買えたので、コレから試してみました)

⇒amazon クリヤーラッカー
⇒楽天 クリヤーラッカー

ワシン クリヤーラッカーでの仕上がり

クリヤーラッカーで仕上げたルアー

塗装までは今までと同じで、アルミ貼り→セルロースセメント ディッピング5回 → アクリジョン塗装 をして、最後にこのクリヤーラッカーでディッピングしました。

希釈なしの原液のクリヤーラッカーにドブ浸けしましたが、色流れはしませんでした!(まだ製作数2個ですが。)

作ったルアーは写真のとおり。(ただ、完成後に写真撮るの忘れてたので、使いこんだ後の写真で傷だらけです・・・)

このラッカーの塗膜は、従来のセルロースセメントと比較すると柔らかいですね。

それでも下地は硬いセルロースセメントで固めて、その上に、アクリジョン塗装と、 このラッカー層が乗っている状態であれば、ルアーとしてはそれなりの硬さになっているので個人的には気になるような事はありません。(感じ方は人それぞれなので、ダメだという人もいると思います)

下地からすべてこのラッカーでやってしまうと、ちょっと気になるかもしれません。(アルミが凹むかも??)

触った感じは、サラッとしていてアクリルシリコンの時のようなゴムっぽい感じもなく、プラスチック風の表面です。

それと、ひとつ良い事がありました。

このラッカーは乾燥時の白濁が、ほとんど起きないですね。製作したのは7月なので、普通のセルロースセメントでは、 真っ白になるような時期でしたが、全く白くなりませんでした。リターダーやら、温風やら対策しなくても綺麗に透明に仕上がるので楽ちんです。

また作り方が変わりますが、下地(ハンクル製セルロースセメント)+塗装(アクリジョン)+トップコート(ワシン クリヤーラッカー)で、しばらくいきたいと思います。

(アクリジョンに関する記事はこちら⇒⇒⇒エアブラシ塗装